【事例紹介 005】世界遺産 石見銀山 ~ネイティブライティングを活用した観光地の多言語案内~

石見銀山はどういうところですか?

都会地からの来訪は時間がかかりますが、かつての鉱山町が、人々の暮らしとともに今もなお息づいています。16世紀に世界経済に影響を与え、植生が回復して緑豊かな鉱山跡とともに文化的景観として独特の佇まいがあるのが特徴です。鉱山から繋がる街道とその先の銀積出港、温泉町としても栄えた港町の温泉津も含め、529ヘクタールが世界遺産の登録範囲です。海外からの来訪者のSNSに、「Beautiful Small Town」「an amazing small town」とあるなど、「こんな場所があったのか」と思わせる世界遺産です。

 

港港町エリア 鞆ケ浦

大田市教育委員会教育部石見銀山課はどんな業務を担っていますか?

まず、大田市は史跡管理団体として、鉱山跡や街道、港などの遺跡の管理と保全を行う役割があります。また、遺産の学術的価値を深め、その価値を広く皆様に知っていただくために、調査研究と整備活用事業を担っています。さらに、遺産域内には二つの町並み保存地区を始め歴史的建造物が多くあり、その保存修理事業の監理、指導を行っています。あわせて、官と民で守り活かすため、多くの方々からの寄付による「石見銀山基金」に関する事務、遺産域内にある公開施設の管理、石見銀山のみならず市の文化遺産を保存活用していくための地域計画づくり、石見銀山も含まれている日本遺産「石見の火山が伝える悠久の歴史」の活用事業などを行っています。

町並みエリア 代官所跡

QR Translatorを知ったきっかけを教えてください

説明板にQRコードを付けることで多言語化できないかと思い、インターネットで検索したところ、隣県の空港や交通機関、観光地、他の世界遺産などにも採用され、特許技術となっているQR Translatorを知りました。

どのような課題に対してQR Translatorの導入を決めましたか?

最初の史跡指定が昭和44年と古く、説明板が鉱山の専門用語が多い上に日本語表記のみであったので、急増しつつあった海外からの来訪者に対して、わかりやすくて多言語による対応を必要としていました。多言語を記載するスペースのない説明板に、景観に配慮したデザインのQRコードのプレートを貼ることで多くの言語を表示できること、さらに閲覧解析のダッシュボード機能が充実していたことにより導入しました。

鉱山エリア 龍源寺間歩

どのようにQR Translatorを活用していますか?

観光庁の多言語解説整備支援事業によりネイティブライターが書いたわかりやすい英語解説文を始め、ネイティブチェックも含め人力で翻訳された多言語による解説文を現地のサインに付したQRコードから読めるようにしていることと、ビジターセンターのガイダンスエリア、展示室内にもQRコードをシールで貼り付け、説明文を多言語化しています。 また、QR Translatorオリジナルのダッシュボード機能で、アクセスの解析、分析に用いています。

QR Translatorのどんな機能が魅力的だと感じましたか?

文化庁の多言語解説整備事業は、事業の効果測定が求められます。QR Translator は、通常のホームページへリンクするQRコードとは異なり、世界のどの場所で読み取られたのかが分かる機能があることです。つまり、名刺や封筒、カードにQRコードを記載するだけで、上海であろうがロンドンであろうが、読み取られた場所の履歴が把握できるのです。 また、文言の追加修正、写真のアップロードなど、ホームページリンクのQRコードだと、ページを更新する必要があるのに対して、QR Translatorは、即座に変更が可能な点も魅力です。

QR Translatorダッシュボード機能一例

利用開始し1年が経過しましたが、関係者/利用者の反応はいかがですか?

関係者からは、説明板を新たに作り変えるのではなく、プレートの貼付けだけでよいので、経費が安く、なおかつ景観を損なわないことが評価されています。また、鉱山遺跡と町並みに馴染む配色で作成していただいたプレートのデザインも好評です。ガイダンスセンターでは、「これを読み取っていただければ詳しい解説がある」と言えることも助かっています。 海外からの来訪者からは、「英語文が分かりやすくてとても良い文章だ」との声があります。

石見銀山QRTプレート

今後QR Translatorに期待することはありますか?

今後、文化遺産の活用は、デジタル技術の導入がますます重要になってくると思われます。大容量の情報通信の進化に伴うデジタル通信機器の発展に応じ、来訪者にとっても私ども情報発信側にとってもメリットとなる新しい技術の提案や、ソフトの開発を進めていただきたいと思います。

石見銀山×QR Translatorまとめ

利用開始時期

2020年3月~

活用した補助金

  • 令和元年度 文化財多言語解説整備事業(文化庁)
  • 令和2年度 文化財多言語解説整備事業(文化庁)
▼文化庁ホームページ
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/joseishien/tagengokaiseki_seibijigyo/92892501.html

直接事業

  • 令和元年度 地域観光資源の多言語解説整備支援事業(観光庁 直接事業)
  • 令和2年度 地域観光資源の多言語解説整備支援事業(観光庁 直接事業)
▼観光庁ホームページ
https://www.mlit.go.jp/kankocho/shisaku/kankochi/multilingual-kaisetsu.html

島根県大田市ホームページ

 

PIJINのInstagramで石見銀山観光

石見銀山の魅力を4エリア4投稿に分けて紹介しています。ぜひご覧ください。
①銀鉱山エリア ②街道と山上エリア ③鉱山町エリア ④鉱山町エリア

 
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