QRコード決済サービスが中国で爆発的に普及!QRコードを利用した支払い(決済)の使い方や日本での状況も調査しました。

2017/08/24

昨今、スマートフォンでQRコードを読み込むだけで支払いができるサービス(QRコードを利用した決済サービス)が普及し始めています。

QRコードは、1994年にデンソーウェーブが開発した日本発信の技術ですが(詳しくは以前書いた記事をご参照下さい:「 そもそもQRコードとは?」)、QRコードの決済に関しては中国での利用が爆発的に増えており、日本国内でも「LINE Pay」「楽天ペイ」「Origami Pay」などがQRコードを利用した決済サービスを開始しています。

今後、日本でも普及していきそうなQRコードを利用した支払い(決済)とはいったいどのようなサービスなのか、調査してみました。

中国で爆発的に普及し始めたQRコード決済

QRコードを利用した支払い(決済)が注目されるようになったのは、ウィチャットペイ(WeChat Pay:微信⽀付)やアリペイ(Alipay:⽀付宝)が利用したことにあるようです。

「webサイトやアプリで支払い(決済)をする」と聞いた場合、クレジットカードで支払いを行ったり、代引きや銀行振込、コンビニ支払いを思い浮かべると思いますが、中国ではスマートフォンにインストールしたアプリでQRコードを読み込んだり、自分のQRコードをスマートフォンに表示して読み込んでもらうだけで支払いが完了するサービスが主流になっています。

上記参考サイトにもあるように、もともと中国ではモバイルを使った決済が普及している環境があるので、QRコード決済の専用端末を設置する必要がなく、導入コストも抑えて簡単に利用できることから、QRコード決済を導入する店舗が増え、更に広まったようです。

中国でも、都市部の消費者を対象に実施された調査によれば、回答者の 98.3%が過去3カ月の間にモバイル決済を「利用した」と答えたとの報道(2016年5月)もある。
モバイル決済の現状と課題(2017/06/20) -日本銀行

そのため規模の小さな個人商店や屋台をはじめ、コンビニ、チェーン飲食店でもQRコードを利用することで簡単に支払いができます。

日本でもガラケーが主流だった時に、webコンテンツにアクセスする為にQRコードが入口として使われていましたが、スマートフォンが主流になってからはQRコードが使われる機会は少なくなりました。しかし時間を経て、そのQRコードが中国で支払い(決済)をする仕組みに形を変えて、日本に戻ってきています。

日本でのQRコード決済状況

現在、日本でのQRコード決済がどうなっているのかも調査してみました。

日本国内でQRコードを利用した決済は「LINE Pay」「楽天ペイ」「Origami Pay」が代表的なサービスです。

LINE Pay

LINE Payは、2014年12月に公開されたサービスです。(なんと、2年半前から使えるサービスでした!)
公開時のリリースには、「LINE友達の口座情報が無くても送金ができ、送金手数料は0円。いつでもチャージ・送金・出金・決済ができます。また、LINE Payは加盟店手数料0%で導入が可能」等、サービスの内容が丁寧に説明されていますが、「QRコード」に関しては触れられていませんでした。

バーコードが利用できるようになったのは2016年3月からで、QRコードが利用できるようになったのは2017年1月でした。(※画像は上記リリースより。テキストの記載はなく画像表示のみ)

【LINE Pay】JCBと提携し国内外約3,000万店で使える お得なおサイフカード「LINE Pay カード」の発行を開始
オフライン加盟店では、バーコード決済(スマートフォン画面上のLINE Payで表示されるバーコードを読み込むだけで完了する決済方法)への対応をスタートいたします。株式会社リクルートライフスタイルおよびベリトランス株式会社が展開する「モバイル決済 for Airレジ」への対応を4月より開始いたします。これにより「モバイル決済 for Airレジ」導入店舗において、LINE Payを通じたバーコード決済が可能になります。(2016.03.24) -LINE Corp.

更に2017年1月のリリースによると、スマホに表示したコードを読み込むことで決済が完了するサービスをローソンが開始しました。(利用方法は、この記事の下にある「ユーザーがQRコードを提示するパターン」参照)

また「LINE Pay」は、日本国内の登録ユーザー数が2017年5月に3,000万人を突破したとのことで、新しい決済の形が広がっています。

楽天ペイ

楽天ペイ」はその名の通り楽天株式会社が運営するスマホ決済アプリです。
サービスは2016年1月から開始されており、「QRペイ」という名称で店舗のスマホ・タブレット端末からQRコードを読み取り決済が可能です。

(※画像は楽天ペイサイトより)

また、上記のリリースによると「2017年(予定)には中国で多く使われている決済サービス「WeChat Pay」への対応を予定しています。」との記載がありました。

訪日中国人観光客向けのサービスになると思いますが、店舗側からすると「WeChat Pay」へ対応することで他店との差別化にもなり、利用するユーザーにとってもとても便利になっていきます。

Origami Pay

Origami Pay」は2016年5月に正式サービス提供を開始したスマホ決済サービスです。
ベースとなる「Origami」は、ビジネスと消費者をつなぐショッピングプラットフォームを提供しているサービスです。

QRコードを利用した決済は2017年1月から使えるようになっていました。

(※画像はOrigamiサイトより)

また、Origamiは中国最大手電子決済サービス「アリペイ(Alipay:⽀付宝)」を、簡単に導入できるそうです。

アリペイは、中国内で4億5000万人もの月間アクティブユーザーがいるということなので、楽天ペイ同様に訪日中国人観光客の対応が可能です。

QRコードを利用した支払い(決済)サービスとは、どういったものか?

ここまでいくつかのサービスを調べてきましたが、そもそもQRコードをどのように利用しているのでしょうか?中国や日本で使われている方法を見ると、ユーザー又は店舗側がQRコードを提示するようです。

ユーザーがQRコードを提示するパターン

ユーザーがインストールしたアプリ内で、自分のアカウントを示すQRコードを表示して、店舗側がそのコードを読み込み決済を行います。

「LINE Pay」はこの方法を利用しており、ローソンでコード決済が利用できるようになった際に、とてもわかり易い動画を公開しています。

実際にアプリを起動すると、下記のように表示されます。
このコードを店頭でスキャンしてもらうと支払いが完了するという流れです。

店舗側がQRコードを提示するパターン

先程とは逆に、店舗側がQRコードを提示して、それを読み込むと決済が完了する方法もあります。

「Origami Pay」がこの方法を利用しており、Japan NewsのYoutubeチャンネルで動画が公開されています。(2017年9月末に削除されました。)

ユーザーは専用アプリでQRコードを読み込むことで決済が完了する仕組みです。
店舗側は支払い用のQRコードを印刷したカードを用意したり、タブレット端末に表示させたQRコードを読み取ってもらうことで決済を完了することが出来る為、現金のやり取りも発生せず簡単に支払いをすることが出来ます。

上記の例では、既に金額がデータとして入力されている方法が使われていますが、中国ではQRコードで支払先だけを読み込んだ後にユーザー自身が支払金額を入力して決済する方法もあるそうです。(下記参照)

また店舗が印刷したQRコードのみを表示しておき、利用者側が金額を入力して支払いを行うパターンもある。この決済完了画面を店員に見せることで支払いが完了したことを伝えて商品を受け取る。

<中略>

またこの方式のメリットとして、店員が現金に触れたり、一切スマートフォンを操作する必要がなく、画面を確認するだけで支払いが完了する点が挙げられる。商品は作り置きのものだけでなく、客によって麺やご飯の上に好みのトッピングを行うようなものもある。その場合、店員はずっとキッチンで料理を行っているわけで、店舗のオペレーションから考えてもメリットが大きいというわけだ。

FeliCaよりお手軽? QRコード決済の実態を中国・深センに学ぶ:モバイル決済最前線(2017/5/1) -Engadget 日本版

中国企業のQRコードを利用した決済サービスが日本に進出し続けている

ブームの火付け役となっている中国企業の決済サービス(Alipay、WeChat Pay)が、訪日観光需要とともに日本に進出しています。

訪日した中国人観光客からすると、親しみ慣れているQRコード決済が日本でもそのまま使えれば便利ですし、店舗側としても導入することで他店とは差別化できるので、QRコード決済が広がっていくのは時間の問題かもしれません。

日本企業のQRコードを利用した決済サービスの広がり

日本でも、徐々にQRコード決済のサービスが広がりつつあります。

しかし、日本では交通系ICカード(Suica、Pasmoなど)の決済が普及していることもあり、「QRコード決済が普及するのか?」と懸念されているようです。
ただ、一方で専用端末の設置費用が抑えられ、webからの登録のみで利用ができるサービスもあるので、今後QRコード決済が広がっていく可能性も大いにあるのではないでしょうか。

QRコードの今後に関して

日本では一時落ち込んでいたQRコードの利用が、QRコード決済の普及によって見直されているように感じます。
以前の記事で書いたように、2017年の秋には「iPhoneのiOS11では、標準のカメラアプリにQRコードの読み取り機能が加わる」と言われており、QRコードがより便利になりそうです。

弊社は、QR Translatorにおいて、QRコードを利用したシステムを運用していることもあり、QRコード決済普及のニュースは嬉しい限りです。

「QR Translator」では、多言語の情報表示だけではなく、決済やCRMも含めたサービスも検討しておりますので、ぜひご注目ください!

 - お役立ち情報

  関連記事

インバウンド レンタカー 多言語
訪日外国人のレンタカー使用増加に伴い、死傷事故も増加

2018年5月2日の産経新聞によると、近年のインバウンド(訪日外国人客)増加に伴い、外国人のレンタカー事故が急増しているそうです。 このページの目次1 外国人のレンタカー使用者は3年で2倍に増加2 イ ・・・ 続きを読む

【緊急】大阪北部地震 多言語防災対策

6月18日(月)午前7時58分ごろ発生した「大阪北部地震」の影響が今も続いております。 梅雨前線の影響も出てくる見込みもあるため、気象庁からも呼びかけがあるように今後も警戒を続ける必要があります。 外 ・・・ 続きを読む

欧米からの訪日客が注目する、日本酒や酒蔵ツアー

このページの目次1 2017年は欧米からの来日客も過去最高を記録2 欧米人が注目する「日本酒」3 酒蔵ツアーの多言語化4 日本酒ラベルの多言語化 2017年は欧米からの来日客も過去最高を記録 日本政府 ・・・ 続きを読む

「Co. / Ltd. / Corp. / Inc.」会社名の英語表記の違い

みなさんの会社ではどのような英文社名を使っていますか?先日、社内でどのように表記する(翻訳する)のが正しいのか話題になり、調査してみました。 現状、PIJINは「Co., Ltd.」の表記を採用してい ・・・ 続きを読む

商店街でのインバウンド対策

このページの目次1 商店街に来店する訪日外国人数の増加2 訪日外国人の傾向3 言葉の壁対策が必須4 QR Transatorで多言語対応 商店街に来店する訪日外国人数の増加 日本経済新聞によると、大阪 ・・・ 続きを読む

あなたのコンテンツをQR Translatorで多言語化してみませんか?

まずは無料でお試し