2018年5月2日の産経新聞によると、近年のインバウンド(訪日外国人客)増加に伴い、外国人のレンタカー事故が急増しているそうです。
外国人のレンタカー使用者は3年で2倍に増加
総務省近畿管区行政評価局によると、関西国際空港から入国し、レンタカーを使用する外国人客は2014年(平成26年)は約4万2,800人でしたが、2016年(平成28年)には約9万9,100人と2倍以上に増えたと言われています。
関西エリアだけでなく、全国的に見てもレンタカー使用者は5年間で約4倍に増えています。この結果から、訪日外国人客の全体的な増加はもちろんのこと、バスなどの団体ツアーではなく、自由に行動できる個人旅行客が増えていることが分かります。
インバウンド促進で地方誘客
近年のレンタカー需要の対応策として、2017年に国土交通省などがレンタカーを使用する訪日外国人を対象に、全国の主な高速道路が乗り放題になるパスの販売を開始しました。レンタカー使用者が増えることによって地方誘客の動きも進んでおり、レンタカーを扱う業者も増加しています。
死傷事故は3年で3倍に増加
レンタカー使用者数が急増している一方、残念ながら、死傷事故も増加しています。
国土交通省は、レンタカー全体の死傷事故件数は年々減少しているものの、来日した外国人が運転するレンタカーの死傷事故は過去3年で約3倍になったと発表しています。2014年に起きた死傷事故は28件だけでしたが、2016年には81件に急増しました。
どうして事故発生数が急増してしまったのでしょうか。
外国人運転手による交通事故の増加については、下記のような原因が考えられます。
- 外国人運転手が日本の交通事情に慣れていない。
- レンタカー会社で外国語に対応できるスタッフがいない場合、外国人客に対する説明を省略している。
- 交通標識が日本と海外では異なるものがある。
外国人ドライバー向けに外国語対応
せっかくの旅行も、事故を起こしてしまっては台無しです。
交通ルールや安全対策が不十分なまま外国人運転手が増えてしまうと、交通事故の増加を助長しかねない為、しっかりと安全な環境を整備する必要性が求めらています。
安全な交通環境の促進を目指し、国土交通省は外国人運転手による死傷事故対策として、下記3点を推奨しています。
- カラー塗装やピクトグラムを活用した標識
- 多言語注意看板
- 多言語パンフレット
上記の「多言語注意看板」と「多言語パンフレット」の対応策としてご活用頂けるのが、弊社の「QR Translator」です。QR Translatorは新たにシステムや機器を導入する必要がなく、看板やパンフレットにQRTコード※1 を貼り付けるだけで多言語対応ができるサービスです。39言語※2 に対応しており、QRコードを使うだけなので小さなスペースで多言語対応できる為、日本全国の自治体や企業で採用されています。
※1 QRTコードとは、「QR Translator」のロゴとQRコードが一体になったデータです。
※2 2018年5月8日時点(最新の対応言語数は機能紹介ページを参照ください)
もちろん、実際にレンタカー会社様にもご利用頂いており、レンタカー事業所の情報や時間貸駐車場の使い方について多言語で紹介している実例もあります。レンタカーの料金体系や駐車場での利用方法・注意事項については問題が起こりやすい項目です。外国人運転手とのトラブルを防ぐ為にも、多言語の説明を用意し、より良い環境を整えていく必要が求められています。
外国人運転手のアンケート結果
大阪観光局は、外国人観光客のレンタカー使用者に対してアンケートを実施しました。その結果、事前に入手したい情報としてあげられているのは道路に関する内容です。(複数回答)
- 道路MAP 59
- 駐車場情報 45
- 交通法規 26
- 道路の危険個所などに関する情報 15
また、運転している際に困った点としてあげられたのは料金に関する内容が目立ちました。
- 高速道路の料金が高い 51
- 駐車料金が高い 35
- 駐車場が少ない(見つけにくい) 25
- 交通標識や案内が不十分だった 7
- 日本の運転に慣れるのに時間を要した 6
- カーナビの使い方がわからなかった 6
上記の通り、外国人運転手はレンタカーを使用することで、自由に行動したいと思う一方で、様々な不安を抱えていることが分かります。
外国人運転手が日本の交通規則を正しく理解し、誰もが安心してレンタカーを使用できるように、QR Translator等の多言語サービスを活用してみてはいかがですか?レンタカー事業に携わっている方で多言語対応について検討している方、QR Translatorに興味を持った方は、ぜひお気軽に弊社にご連絡下さい。
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