QR Translatorは、翻訳ソフトに間違えられることが多いのですが、本質的には多言語CMSとして構築されています。
CMSとは、コンテンツ・マネジメント・システムの略で、テキストや画像を登録し、webサイトを管理・更新できるシステムを表します。つまり、言語毎のページを用意し、その枠の中にコンテンツを作成すると、ユーザーの言語に合わせた翻訳文を表示をすることが出来るサービスです。
多言語CMSとして「QR Translator」でどのようなことができるのか紹介します。
QR Translatorの構造
アカウントを作成すると、そのアカウントに紐付いてQRTコード※を発行することが出来ます。
※QRTコードは、QRコードとQR Translatorのロゴ、言語識別アイコンがセットになったデータを指します。
実は、このQRコードの中身はURLが記載されているだけなんです。
上記のQRコードを読み取った先がこのURLです↓↓
→http://qrtranslator.com/0000000829/002201 (QR Translatorのサービス内容を説明したQRTサイト)
QRTコード(上記のURL)にアクセスすると利用している端末の言語に合わせて、コンテンツが表示される仕組みです。
表示されるコンテンツは、事前に各言語ごとのページを作成して準備しておくことで、QRTコードを読み取ると、そのページに繋がり、それぞれのコンテンツが表示されます。
下の画像は前述したQR Translatorのサービス内容を説明したQRTサイトの文章編集画面です。左から順に、日本語、英語、韓国語の実際の表示です。(クリックすると拡大して表示します。)
各言語の仕組みは同じレイアウトになっており、「タイトル」と「本文」がメイン内容です。
言語毎にページが用意されているので、選択した言語識別アイコンに合わせてページを編集します。上記サンプル画像は、日本語原文のページ内容をそのまま翻訳しているので、画像のレイアウトや文字の場所は同じ形式です。
一方、それぞれの言語枠は同じQRTのコードに紐付いていますが、別々に管理することができるので、言語毎にコンテンツを変更することも可能です。
それぞれの言語でコンテンツを表示する例
実際に言語毎に異なるコンテンツを利用するメリットですが、それぞれの言語ユーザーの背景に合わせたコンテンツを表示したい場合や、翻訳しただけではわかりにくいコンテンツの説明を行う場合にとても便利です。
例えば、雪国の観光案内をする場合に、言語別で好みが異なる場合があります。
雪が降らない国からの来訪者は「雪」に興味を持っているので、一番最初に「雪」に関して表示をした方が、より興味を引ける可能性がありますが、雪が降る国からの来訪者向けには、分かりきったコンテンツになってしまいます。その場合、雪に慣れ親しんだ方向けには、日本の「スキー場」に関してのコンテンツを表示したほうが興味を引くことができるでしょう。
同じように日本語の意味(背景)を知っていれば簡単に意味が通じる「食」などのコンテンツを表示する場合も、ただ翻訳するだけでは海外の方には分かりにくい場合もある為、言語毎により詳しい説明(翻訳ではなく追加の説明)が必要な場合にも役立ちます。
例えば、レストランのメニュー紹介で「餃子」を説明する際、中国や台湾の方はすぐに想像ができますが、日本では「焼き餃子」を「餃子」ということが多いので、この注意書きが必要になるかもしれません。また、「餃子」に馴染みのない国の方へは、どのような食材を使ってどのように調理された料理なのかを説明した方がより分かりやすく、親切なコンテンツになりますよね。
このようにQR Translatorは翻訳の仕組みだけではなく、多言語CMSとしての利用もできる為、幅広くいろいろなユーザーに向けて分かりやすいコンテンツをそれぞれの言語で表示することが出来るのです。
QRコードだけでなく、ホームページへのリンクやNFC、ビーコンにも利用可能な「QR Translator」
「QR Translator」はQRTコードを貼り付けて、ユーザーからの読み込みで利用するだけではなく、作成したコード(コンテンツ)をホームページの多言語部分に利用したり、NFCやビーコンにも利用することも出来ます。
「QRTコードダウンロード」ページ内では、QRTのURLがコピペ出来るように表示されています。
このQRTコードのURLをホームページ内のリンクに設置したり、NFCやビーコンからのランディングページ(ユーザーが最初に訪問するwebページ)に設定してご利用頂くことも可能です。
シンプルなURLなので、SNSでの情報拡散やプッシュ通知でもご利用頂けます。
ページ編集の「リンク」機能をうまく利用すれば、簡易のホームページのようにご利用頂くことも出来ます。アカウントは無料で作成できるので、まずはアカウントを作成し、実際に管理画面を触ってみて下さい。
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