日本アセアンセンター研修プログラムに、PIJINがスピーカーとして登壇しました。
QR Translatorの機能紹介や具体的な活用方法、また、どのように環境を整えれば多様なバックグラウンドを持つ方々がもっといろいろな情報にアクセス可能になるか等、お話させていただきました。
PIJINパワーポイントスライド表紙
「日本アセアンセンター研修プログラム」
国際機関日本アセアンセンターでは、ASEAN加盟国の観光省庁、観光施設のマネージャーなどを対象に人材育成プログラムを実施しています。コロナ禍以前は現地の視察も兼ねて、ASEAN諸国でプログラムの実施をしていましたが、昨年からオンラインでの実施へ変更しました。
(参考:
<事業報告>インタープリテーション研修(オンライン)を実施)
本プログラム登壇者としての参加を提案してくださったのは、日本のインバウンド観光に焦点を当てた企業向けのコンサルティングサービスの提供などを行うB2Bウェブサイトの運営をされている
株式会社やまとごころ様です。
外国人観光客の方々に、観光遺産の価値と観光資源への認識をより高めてもらうために活用できるコミュニケーション手法の一例として、QR Translatorを紹介する機会を頂戴しました。
このコロナ禍でのインタープリテーションに焦点を当てた本年プログラムテーマは、
Possibilities of Non-personal Interpretation Services at Tourist Sites -Storytelling in the digital age-
今回は主にASEAN諸国政府観光機関の関係者ら約100名が聴講され、全て英語での発表となりました。
新型コロナウィルスのパンデミックにより生じた観光における厳しい挑戦、そして観光と地域社会との繋がりの変化などポストコロナの時代に観光産業が何を学び、今後どのような方向に進んでいくことができるのか等を考察する内容でした。
出典:国際機関 日本アセアンセンター
QR Translator登壇概要
QR Translatorは、
Introduction of Latest Technologies for Non-Personal Interpretation in Japan(日本における非個人的インタープリテーションのための最新技術の紹介)の回で登壇。企業紹介、QR Translatorの概要や特徴、観光業での使い方や事例紹介、多様性をより求められる未来に向けての活動などについてお話しました。
PIJINパワーポイントスライド例1
QR Translator導入による期待とねらい
近年さらに話題になっており、より身近な課題だと感じることが多くなった「SDGs」。
17あるゴールの中、観光産業領域でQR Translatorの導入により目指すことのできる代表的なゴールは、
- 9(産業と技術革新の基盤をつくろう)
- 10(人や国の不平等をなくそう)
- 13(気候変動に具体的な対策を)
PIJINパワーポイントスライド例2
持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)とは,2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された,2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます。
(出典:外務省ホームページ
SDGsとは?)
QR Translatorの技術を活用することで、
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◆多様なバックグラウンドを持つ方々がより多くの情報へアクセスできるように開発された「音声読み上げ機能」の活用
(9. 産業と技術革新の基盤をつくろう)
◆外国人や視覚障がいなどを持つ方々への情報発信
(10. 人や国の不平等をなくそう)
◆ペーパーレス化の促進による環境問題への貢献
(13. 気候変動に具体的な対策を)
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これらのゴールに、より近づくことが可能になります。
また、弊社には海外での生活経験者も多数在籍していますが、
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◇観光施設の案内が近隣国の数言語だけで自分の母国語の分までカバーされていない
◇観光地の飲食店で文字ばかりのメニューから料理を選ぶのが難しい
◇お土産店で商品の内容や使い方がよくわからない
◇観光時の電車やバスを利用する際、乗り換えや場所や電車の種類がわからない
◇自販機の使い方(お金の入れ方や商品選択の仕方等)がわからない
===
など、不便に感じることが多かったようです。
海外でもQR Translatorの利用が増え、言語と情報がもっと“バリアフリー”になりますように。
これからも豊かで活力ある未来のために、社会への貢献を目指して取り組んでいきます。
補足情報
ASEAN(東南アジア諸国連合)とは
東南アジア10か国から成るASEAN(東南アジア諸国連合)は、1967年の「バンコク宣言」によって設立されました。原加盟国はタイ、インドネシア、シンガポール、フィリピン、マレーシアの5か国で、1984年にブルネイが加盟後、加盟国が順次増加し、現在は10か国で構成されています。2015年に共同体となったASEANは、過去10年間に高い経済成長を見せており、今後、世界の「開かれた成長センター」となる潜在力が、世界各国から注目されています。2017年に設立50周年を迎えました。
(出典:外務省ホームページ
ASEAN(東南アジア諸国連合))
国際機関日本アセアンセンターとは
日本アセアンセンターは、ASEAN加盟国政府と日本国政府との協定によって1981年に設立された国際機関です。正式名称は「東南アジア諸国連合貿易投資観光促進センター」といい、日本とASEAN諸国間の「貿易」「投資」「観光」という3分野における経済促進と、「人物交流」の促進を主な目的として活動しています。
(引用:
日本アセアンセンターとは)
出典:国際機関 日本アセアンセンター
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