水俣病情報センターについて教えてください。またリニューアルされた常設展示エリアはこれまでと比べてどのように変わりましたか?
水俣病情報センターは、平成13年6月に国立水俣病総合研究センターの付属施設としてエコパーク水俣「まなびの丘」に開館しました。館内の展示コーナーでは、水俣病に加え、自然界にある水銀の種類・性質や水銀の循環など、水俣病の原因物質である水銀について学ぶことができます。令和6年3月、常設展示場を全面リニューアルしたところですが、①科学的展示の強化、②デジタルサイネージ化による最新の研究成果の紹介、③実物展示の充実、をポイントにしました。全体として明るくすっきりし、より見ごたえのある展示になったと思います。
水俣病情報センター外観
施設内観01
多言語対応をしようと思った理由を教えてください
旧展示では日本語と英語を併記していたため、見た目にも文字が多すぎること、文字が小さくならざるをえなかったこともあり、展示情報が混雑していました。また、英語以外を母国語とする海外からの来館者も多くいる中、多言語に十分対応できていなかったことから、今般のリニューアルに当たっては展示は日本語のみとし、多言語による解説はQR Translatorを利用する仕組みにしました。これにより無理なくわかりやすい展示と多言語による情報発信が可能となりました。
来館者がQRコードをスキャンすると、どのような情報が表示されますか?
展示の日本語解説文がそのまま多言語表示され、音声でも確認できるようになりました。これにより、展示の解説図や展示品を見ながら、解説内容をご理解いただくことができます。水俣病と水銀についての解説の他、国立水俣病総合研究センターの研究成果や世界の水銀汚染問題に関する国際協力活動、水銀に関する水俣条約についても紹介しています。
QR Translatorの読み取り
展示パネル上に印刷されているQR Translator
QR Translator採用の決め手を教えてください
QRコードを読み込むだけで、必要十分な情報が簡易な操作で提供できるところです。現在は主要な4言語に絞っていますが、必要に応じ言語を増やすことも可能なので安心です。
施設内観02
展示パネル上に印刷されているQR Translator
コンテンツを全て自作で実施されましたが、気を付けたことや感想等お聞かせください
原稿データがあるので、コピー&ペーストで簡単にデータを作成することができました。なお、原文には元号(昭和、平成)と西暦を併記しており、元号の部分は翻訳に適さないため削除する必要があったことと、原文にあったルビは事前に削除しておかなければなりませんでした。データの登録、翻訳手順も思いのほか簡易で、スムーズに作業できました。
【Hint:機械翻訳を上手に活用する方法】
日本語原文の場合、機械翻訳が難しい元号や日本独自の表現は、翻訳しやすい文章に一時的に置き換えて入力し、機械翻訳で多言語化を完了してから、日本語の編集画面で元号を追加したり元の日本人向けの文章に戻すという手順で制作をするのが、機械翻訳を上手に使うコツです。(多言語化されたすべての言語ごとに編集が可能です。)
今後QR Translatorに期待することはありますか?
機械翻訳を利用したため、専門用語や日本的感覚の文章がうまく変換できているのかが少々気になります。変換された言語に違和感がないかなどの簡単なサポート*があれば助かります。
【*翻訳のサポートについて】
ご要望に応じて機械翻訳からのポストエディットやネイティブ翻訳も承ります。機械翻訳で多言語ページを作成した後に既存翻訳に入れ替えるなどの方法もございます。
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