多言語表示サービス「QR Translator」は、SoundUD推進コンソーシアムと連携し、2016年から新たなユニバーサルデザイン実現に向けて連携を重ねてきた、ヤマハ株式会社が提供する音のユニバーサルデザイン化支援システム「おもてなしガイド」の販売を開始します。
これにより、空港や鉄道会社、宿泊施設、商業施設といった施設内におけるユニバーサル対応を拡張し、外国人観光客に加えて高齢者、障がい者の方にも利便性の高い街づくりを推進していきます。
ハード整備入替不要
QR Translatorで多言語対応コンテンツを作成
聴覚障がい者、難聴者への情報提供対応
近年、訪日外国人の増加や障害者差別解消法の施行、高齢化社会の到来などにより、情報格差や差別のない新たな情報提供が求められています。しかし、音に関するユニバーサルデザインの取り組みは世界的にも遅れているのが現状です。
SoundUD推進コンソーシアムでは官民一体となってこの問題に取り組み、公共交通機関、商業施設、観光施設、宿泊施設の利用中や災害時などのあらゆる場面で、言語・聴力に不安のない社会の実現に向けた環境整備を業界横断的に、オールジャパン体制で行っています。
8月15日時点で今年の訪日外国人旅行者数が2000万人を突破し、昨年より約1カ月早く、過去最速のペースで推移しています。
観光庁は国際観光振興法の一部改正を受けて、外国人観光旅客のニーズ、諸外国における対応状況、国内における対応状況などを総合的に勘案した、外国人観光旅客利便増進措置に関する基準およびガイドライン案を取りまとめたものを発表しました。これにより、これまで公共事業者などへの努力義務とされていた多言語による情報提供促進措置を拡充するとともに、Wi-Fi 整備、トイレの洋式化を含めた外国人観光旅客利便増進措置が課されることになりました。まず、観光先進国として公共交通事業者などが、今後、達成すべきサービス水準が明確化されることになり、さらなる整備が進められることが予想されます。
ヤマハが開発した音のユニバーサルデザイン化支援システム。一般のスピーカーから送出することのできる音声トリガーを用いることで、音響通信による情報伝達を可能とします。利用者は、「おもてなしガイド」に対応したアプリを自身のスマ―トフォンやタブレット端末にインストールし、音声放送などと一緒に流れてくる音声トリガーをマイクで拾うだけで、アナウンスの内容や独自のご案内を多言語の文字情報でリアルタイムに表示・確認することができます。
本システムを導入すると、日本語のアナウンスを流すだけで、自動的に外国語のアナウンスを付加したり、多言語化された文字情報をインターネット環境のないユーザーのスマートフォンにも提供したりできるようになります。本システムは既存のスピーカーやアナウンス設備などを活かしたままの導入も可能です。自動放送はもちろん、肉声アナウンスへの対応も強化しています。
「おもてなしガイド」公式サイト (URL) http://omotenashiguide.jp/
QR Translatorは、通常QRコードをスキャンすることで、コンテンツを表示させていますが、アナウンスなどのトリガー音声から、「おもてなしガイド」アプリ経由でQR Translatorのコンテンツ表示が可能になりました。
おもてなしガイドは、施設にすでに設置済みの設備を利用しての導入が可能です。
トリガーとなる音を付加したり、トリガー音を発生する装置を導入することで、設備を刷新することなく、安価に導入することが可能です。
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