多言語Webサイトを制作する時の「翻訳・制作・アクセス方法・費用」

2018/02/19

2017年の訪日客数は過去最高の2869万人となり、2020年の東京オリンピックまでにはもっともっと訪日外国人が増えていくと思われます。

そんな中ですが、観光庁の調査によると外国人が日本に来た時に企業や店舗の対応準備が十分でなく、以下の様なことで訪日外国人が困っているのが現状です。

  • スタッフとコミュニケーションがとれない(英語が通じない等)
  • 無料公衆無線LAN環境
  • 多言語表示が少ない・わかりにくい(観光案内板・地図等)

ひと昔前とは違いスマートデバイスが普及したので、知りたいことがあればすぐに検索をして探すことができるようになりました。
しかし、webサイトの多言語対応が十分ではない場合も多く検索しても見つけることができなかったり、目の前にある看板や商品・パンフレットの内容を調べて知りたい時に、日本語以外の表示がないためにどのようなキーワードで検索していいのかわからず、せっかく作成した多言語webサイトが上手く活用できていないことも見かけます。

これからますます増えてくる訪日観光客対応の1つとして、多言語webサイトを作成して上手く活用する方法と制作にかかるおおよその費用を調べてみました。

■豆知識■

ちなみに・・・「ホームページ」「webサイト」「webページ」は、本来ちょっとずつ意味が違います。

  • ホームページ:元々はwebサイトのトップページを意味していたが、webサイトと同じように利用されている。
  • webサイト:webページの集合体。
  • webページ:インターネット上の1つ1つのページ。

今では「ホームページ」と「webサイト」はほぼ同じ意味で使われてますね!

今回は「webサイト」で統一して話を進めていきます!

多言語webサイト制作に必要な3つの要素

多言語webサイトを制作するには、大まかに以下の3つが必要となります。

何言語分のwebサイトを作るかで、制作の時間も費用も大きく変わっていきます。ただ単純に日本語のテキストを入れ替えるだけではなく、言語に合わせたデザインを行ったりレイアウトを調整する必要もあります。

また、言語によってユーザーが利用しているサービスが違う場合があるので、どのようにwebサイトへアクセスしてもらうか検討する必要もあります。それぞれを見ていきましょう!

日本語テキストの翻訳

日本語から他の言語への翻訳は、たくさんの翻訳会社が事業を行っており、翻訳費用は様々です。また翻訳費用に関しては、日本語原文の内容(専門性や日本語の難しさ)にもよって大きく費用が変わります。

翻訳方法は、大きく「機械翻訳」「クラウド翻訳」「翻訳専門会社による翻訳」の3つに分けることができます。

【機械翻訳】

「機械翻訳」は、Google翻訳が有名です。基本的には無料で利用できますが、翻訳文章の信頼性はあまり高くありません。
2016年11月に「Neural Machine Translation(ニューラル機械翻訳)」という名前の新システムが導入され翻訳精度は飛躍的に向上しましたが、実際に使ってみるとまだまだ精度の高いきれいな翻訳結果が表示されるようにはなっていません。

試しに日本語以外の文章を日本語へ翻訳してみると分かりやすいと思います。意味はわかるけど、きれいな日本語にならない場合があります。日本語は世界からすると難しい言語と言われているので、日本語からその他の言語、その他の言語から日本語への翻訳は難しいそうです。

ただ入力するテキストによって、すごくきれいな翻訳を表示してくれることもありますが、機械翻訳はどんどん進化をしていくことが多く、時間が経ってから同じ文章を翻訳すると内容が変わったりすることがあります。そのため、時には改善ではなく改悪になってしまう場合もあるので、正しい情報が発信できないだけでなく想定外のリスクを生んでしまうこともあるようです。

【クラウド翻訳】

「クラウド(cloud)翻訳」は、オンラインで発注できる人力翻訳のことです。クラウド翻訳のメリットは、対応が早く翻訳専門会社よりも価格が安いことです。世界各国にいる各サービスに登録されたネイティブ翻訳者が翻訳作業を行うので、日本が夜中でも選択した言語によっては昼間の場所もあるため、翌日の朝までに翻訳が完了する場合もあります。(早いときは1時間以内に翻訳が完了したりします。)

逆にデメリットは品質です。機械翻訳とは違いネイティブ翻訳者が対応しますが、言語・分野によって翻訳者の品質にバラつきが生じる可能性があったり、文量が多い内容を分割して複数の翻訳者に依頼した場合に、表現の仕方が翻訳者によって異なってしまう場合があります。(言語統一ができていない)

例えば「おにぎり」が「riceball」と翻訳されたり、あえてそのまま「Onigiri」と翻訳されたり。。

また間違いなどがあり修正を依頼する際には、翻訳者と直接やり取りを行うことになりますが、翻訳者は日本語を理解できるものの選択したグレードによっては、日本語独特の細かなニュアンスを伝えられない(伝わらない)場合もあります。また修正も1回のみの対応のことが多いようです。

もし、複数言語の翻訳を同時に行っていた場合には、自分自身で各言語の翻訳者とコンタクトをとる必要があります。10言語分で発注をしていたら、10人の翻訳者に間違えた部分の修正を依頼しなくてはなりません。

価格感としては、安いところでは日本語1文字が5円ぐらいからで翻訳ができますが、内容や翻訳言語、納期によって数十円になる事が多いようです。法人としてしっかりした翻訳を行う(情報を公開する)場合は、1文字15円ぐらいからのグレードで翻訳を依頼したほうが安心できると思います。

【翻訳専門会社による翻訳】

「翻訳専門会社による翻訳」では、専任のコーディネーターが付いて翻訳にはダブルチェック(翻訳者とは別のネイティブが翻訳後の文章をチェックする)が基本プランとして行われる事が多いようです。

日本の翻訳会社であればコーディネーターは日本人のことが多く、その担当者に細かな部分も含めて翻訳を依頼する形です。翻訳の文章が多くても多数の翻訳者で作業を行ってくれるので、急いでいる場合に納期に関しても相談することが可能です。(納期が大幅に短い場合は、特急料金など追加費用が必要になります。もちろん、複数の翻訳者ではなく1人に絞って対応して頂ける場合もありますが、短納期、且つボリュームが大きい場合は、予め翻訳会社との調整が必要です。)

また複数の翻訳者で作業を進めた場合も、翻訳者間で使う言語がばらばらにならないように用語集を作成し言語統一にも対応してくれます。(たとえば先程の「おにぎり」がすべて「Onigiri」に統一される感じ。指定用語があれば事前に伝えることも出来ます。)

さらに、翻訳を発注する言語が多かったとしてもコーディネーターが全て管理してくれるので、依頼者側はコーディネーターとのやり取りのみで各言語への細かな注文もすることが可能です。

価格感としては提供される細かなサービス内容にもよりますが、日本語から英語の場合は、1文字20円程度からとなっている場合が多く、契約書・医学・薬学など専門性が高くなっていくと1文字30円を超えるようになっていきます。また、マイナーな言語の翻訳は1文字単価が高くなるようです。

「機械翻訳」や「クラウド翻訳」に比べると、複数言語の翻訳者や依頼テキストを見やすく分かりやすく管理してくれたり、ダブルチェックが付いていたりなどやってみると分かる手間のかかる部分の工数やサービスが含まれているため、単価は高くなりますがサービスに見合った価格感となっていると思います。

また翻訳専門会社に依頼する場合には、「ミニマム費用」と言う概念があり、1回あたりの発注で規定の文字数に満たない場合には、最低料金を5,000円程度から支払う必要がある場合もあります。各言語ごとにミニマム費用がかかる場合もあるため、文字数が少ない場合には割高になってしまうこともあります。
規定や提供されるサービスはそれぞれの翻訳会社によって違うため、よく検討してから発注することになるかもしれません。

翻訳のまとめ

上記のように、大まかに「機械翻訳」「クラウド翻訳」「翻訳専門会社による翻訳」の3つがありますが、用途に合わせて選択をして行く必要があります。

業態や業界にもよりますが、すでに海外のお客様が多数いて、利用する言語がはっきりしていれば「翻訳専門会社による翻訳」を行い、しっかりしたコンテンツをお客様に伝えたほうが良いのは間違いないと思います。
それが売上につながったり、お客様の満足度向上につながるからです。

ただ、ターゲットがはっきりしておらずテストマーケティングの要素があるならば、コストを抑えて「クラウド翻訳」や「機械翻訳」を選択する方法もあります。日本語しか情報がなく何もわからない状態よりは、「機械翻訳」で間違いがあったとしても少しだけ母国語で情報があるだけでも、ユーザーにとっては大きな違いになる場合もあると思います。

たとえば海外旅行をした際に、レストランでおかしな日本語メニューを見かけたことはありませんか? おかしな日本語とは思うものの、そのおかげである程度どういう料理か想像できると思います。もしその表記がなく、あなたが理解できない現地の言葉だけだった場合、何を注文するかはギャンブルになりますよね。母国語があるのと、ないのとでは違います。

「予算によってできること、できないこと。」「どこまでの表現(おかしな翻訳に寛大か)が提供するサービス・会社として許されること、許されないこと。」など、いろいろな条件で選択は決まってきますが、うまく翻訳を組み合わせることでたくさんのお客様に必要な情報を伝える事が可能です。

多言語化されたwebサイト制作

webサイト制作で重要なのは、「何を誰に伝えるか」の部分になります。多くの企業が日本語のwebサイトを持っており、ターゲットに向けて情報を発信していると思います。

同様に多言語化されたwebサイトも、その言語を利用するユーザーに向けて情報発信することになりますが、日本語のサイトをベースに翻訳をして多言語のサイトを作成することが多いようです。

web制作も翻訳同様に幾つかパターンがあります。webサービス等を利用して機械的にwebサイトを多言語化する方法や、人力翻訳を利用する前提で「すでに持っている日本語webサイトをベースに多言語サイトにする方法」と「日本語も含め、新たに多言語webサイトを作成する方法」などになると思います。それぞれがどのようなものか比較してみましょう。

【機械的にwebサイトを多言語化する方法】

機械翻訳と同じように、ほぼボタン1つでwebサイトを多言語化する方法があります。いちばん有名なところだと翻訳と同じようにGoogleのサービス「ウェブサイト翻訳ツール – Google Translate」になると思います。

追加方法もすごく簡単で、上記のページにアクセスして翻訳するwebサイトのURLを指定して、翻訳する言語を選択すると「プラグイン」という形でコードが発行されるので、翻訳するすべてのページにコードを挿入すると翻訳ページが表示されます。

100 以上の言語で簡単にウェブサイトを表示

Google 翻訳の自動翻訳機能を直接ウェブサイトで利用できます。無料の「ウェブサイト翻訳ツール」プラグインを使うと、ウェブサイトをすばやく簡単に世界中の人に見てもらえるようになります。 ーウェブサイト翻訳ツール

すごく簡単に導入することが可能ですが、そのページを見ているユーザーが自分で翻訳ボタン(言語変更)を選択して、多言語の翻訳ページを表示します。あくまでも機械翻訳でも見れますよ!という機能です。
したがって、そのページ自体へのアクセスは日本語(もしくは英単語などのキーワード)で検索されたあと、そしてwebサイトに訪れたあとにページを他の言語に切り替える形になります。

世界で誰も行っていない独自のサービスを提供していたり、地域に根ざした情報など、固有名詞で検索しても(検索するために英語のテキストを知っていて、入力できることが前提で)日本語サイトが表示される場合には有効な方法になると思います。

自治体のサイトでもこの形で翻訳されているサイトを良く見かけますが、地域名を英語で検索すれば検索結果の上位に表示されるのでアクセスすることも容易です。

それなら、他の言語に切り替えたページを検索で見つかるようにすればいいのでは?

機械翻訳でもwebサイトが無いよりはユーザーにとっては便利なので、機械翻訳のコンテンツを検索でも見つかるようにすればいいと考えることもできるのですが、Googleのガイドラインでは、以下のような注意点があります。

自動翻訳したサイトページが検索エンジンからクロールされないようにしてください。自動翻訳は意味が通じない場合があるため、スパムとみなされる可能性があります。また、読みにくく不自然な翻訳はサイトのイメージ低下につながる場合があります。 ーSearch Console ヘルプ 「多地域、多言語のサイト

簡単に言うと、「機械翻訳のテキストは検索結果で見つからないようにして下さい。」ということです。技術的には、見つかるようにすることも可能ですが、それをすると「スパム」にみなされる(=検索結果で見つからなくなる)、ならなかったとしてもwebページを見たユーザーからの評価が悪くなるということです。

「ウェブサイト翻訳ツール」の仕組みは、ユーザー自身の意志で機械翻訳(と理解した上で)のコンテンツを見せるというものです。したがって、web制作として利用するには少し方向性が違うかもしれません。

さらに、日本語以外に全くコンテンツが無いよりはユーザーにとって便利なのですが、結局は「機械翻訳」なので翻訳されたコンテンツの品質が課題になります。

似たようなサービスがいろいろと出てきてどんどん改善をされていますが、目指しているサイトの目的にあったサービスであるか確認をして、それがユーザーのためになるのか検討をする必要があります。

費用感としては、Googleのサービスは基本無料で利用できますが、その他のwebサービスだと月額数万円から利用することができるようです。

【日本語webサイトをベースに多言語サイトにする方法】

現在利用している日本語webサイトがある場合には、追加する多言語部分だけを制作する方法もあります。英語と中国語を追加するためには2言語分の制作工数が必要になります。4言語作成する場合は単純に2言語の倍以上(管理・調整する項目が増える)の制作工数となっていくので、その分制作費用も倍程度かかります。

ただし日本語webサイトがベースになるので、デザインや仕組みなどは変更せず使いまわして作成することになると思うので、制作工数がかかる部分としては「テキストの入れ替え」と「言語に合わせた調整」が主になります。

「テキストの入れ替え」作業は、単純に翻訳が完了したテキストを日本語と入れ替えていくのですが、日本語サイトの作成時に画像を使った表示をしている場合、画像自体を作り直す必要があります。
画像を使った表示としては、タイトルや見出し、サイドメニュー、webで表示できないフォントを利用している部分に使われることが多いので、webサイト全体を見ると結構使われていることがあり、それなりの作業工数が必要になります。

また作業を進めていく中で「言語に合わせた調整」が必要になってきます。日本語のサイトをベースにしていると、日本語の文字数に合わせたレイアウトを取っているため、英語やドイツ語など翻訳した際に文字数が大幅に増える言語だと、そのまま入れ替えることが困難な場合があります。

例えば以下のような単語ですが、上から日本語・英語・ドイツ語です。

  • 会社沿革
  • Corporate history
  • Unternehmensgeschichte
  • 賞味期限
  • Expiration date
  • Haltbarkeitsdatum

利用する状況で翻訳は変わる場合もありますが、日本語の倍以上のスペースが必要な場合もあります。

タイトルや見出し・サイドメニューだけではなく、少し長めの本文の場合にもレイアウトが変わることもあるので、注意しながら対応する必要があるため、確認・チェックの制作工数が増えます。

また、単純に翻訳したテキストを入れ替えるだけではなくそのページ・場所に応じた言い回しにしたほうがユーザーは見やすいので、制作した多言語webサイトを各言語のネイティブにチェックしてもらう必要もあります。

そしてwebサイト上には表示されませんが、技術的な部分で検索エンジンへ多言語サイトのことを伝えるなど施策を行ったほうが検索結果に最適なものが表示される効果があるので、多言語化経験のあるweb制作者(全体を管理するディレクター等)も必要になります。

web制作の初期にかかる設計やデザイン費用がなくなる分、日本語サイトを含め最初から作成するよりは、総制作費用を抑えることが可能です。
費用感としては数十万円からのスタートとなり、言語数や実現したいことに合わせて数百万円になることが多いようです。

しかしすでに作成されている日本語webサイトのデザインや仕組みによって、できること・できないことの差が大きいため、場合によっては希望通りの形にならない(結果が出ない)可能性があります。

【日本語も含め新たにサイトを作成する方法】

webサイトを多言語化する際に、日本語のサイトも同時に変更する方法もあります。まだwebサイトを持っていない場合も同じ流れになります。

この方法のメリットしては、設計の段階から多言語の表示を考えていることもあり、それぞれの言語に合わせた最適な方法を選択することが可能になります。先程のタイトルや見出し・サイドメニュー部分も最初から想定できるため、文字数の変化に合わせたサイトデザインにすることが可能です。

利用するURLの設定も、言語や運用方法に合わせて検討することが可能です。例えばこのサイトは「https://jp.qrtranslator.com(サブドメイン構造)」としています。別の方法としては「https://qrtranslator.com/jp(サブディレクトリー構造)」のようなURLにすることもできます。

詳しい違いなどは、web制作会社から説明してもらえると思いますが、Googleでも詳しく説明されているので、参考にしてみて下さい。

また制作会社の社内に各言語のネイティブがいれば、初期段階から各言語に対する知見を入れ込むことができるのでネイティブ対応した良いサイトになると思いますし、完成前のネイティブチェックも安心できます。

このように自由な形でwebサイトの設計をはじめられますが、初期のサイト設計やデザイン・サイト構築などの工数がかかるため、作成する言語数に合わせて費用は大きくかかります。
しかし、日本語のみのwebサイト制作をしている会社は大小またクラウドワークなどの個人を含めるとたくさんあるのですが、多言語webサイトを制作している会社で、知識も多く、経験(実績)も豊富な会社はあまり多くありません。

制作会社を探す常套手段としては「サイト制作 多言語」「web制作 多言語」「サイト制作 英語」「webサイト作成 中国語」のような形で検索して、最初の方のページに出てくる会社(広告を除く)の中で、作成しようとしているイメージに似た実績がすでにある会社が良いのかもしれません。
検索だけですべてはわかりませんが、とりあえず検索結果の上位に表示するスキルを会社が持っているかは確認することができると思います。

費用感に関しては、数百万円からのスタートとなることが多く、言語が増えると言語分増えていくイメージです。同じパターンで作成をすれば若干効率的に作業できますが、どうしても工数がかかってしまうため高額な制作費が必要になりがちです。

今後、必須になる「モバイルファースト」

すべての方法に共通に言えるのが「モバイルファースト」です。2010年頃から言われていることですが、パソコンの画面ではなくスマホの画面で見るサイトの最適化を優先しましょうということです。

スマホが優先される理由として、2015年5月にGoogleが以下の発表をしています。

訪日観光客の状況だけでなく、現在の日本人の利用状況を考えてみてもパソコンよりもスマホからアクセスするほうが多いですよね。当然といえば当然な流れです。

また近年言われているのが「モバイル ファースト インデックス (MFI:Mobile First Indexing)」と言うものです。
簡単に言うと、「今まではPCで表示されるサイトを基準に検索結果を作っていたけど、今後はモバイルで表示されるサイトを基準にして、検索結果を表示します。」ということです。導入は遅れているのですが、2018年には導入されるだろうと言われています。

すでにモバイル対応のサイトが合ったとしても、PCで表示されるサイトとモバイルで表示されるサイトを分けて制作していた場合には注意が必要になります。デバイスを分けて制作している場合、スマホには全てのコンテンツを表示せず一部だけ表示したりすることを行っていることが多いので、MFIが完全に導入されると表示していなかった部分は、コンテンツがないのと同じ扱いになるかもしれず、いままで検索結果に出ていた順位から落ちることもありそうです。

このような形でGoogleが中心となりますが、モバイルをメインにwebサイトを考えるようになってきているので、当然、新しいサイトを制作するときには基本的なこととして施策されている必要があります。

webサイトへのアクセス方法の構築

翻訳テキストが完成し、多言語化されたwebサイトが完成しても、ユーザに見てもらえないと作成した意味がありません。通常は、web上に公開しただけでもユーザーからのアクセスがあると思いますが、すでに来日している訪日外国人に向けてもアプローチする必要が出てくるので、スマートデバイスでその場で確認できるようにしておいたほうがユーザーにとって便利です。

多言語webサイトへアクセスを促すことができる方法は、大きく分けて4つのカテゴリーになると考えましたのでそれぞれ見ていきましょう。

【検索エンジン】

通常のようにGoogleやYahoo、Bingなど(日本の場合)の検索サイトを利用してアクセスする形です。国やユーザーによって利用するサービスが変わってくるのですが、外国人が検索した時に最初のほうに表示されればアクセスしてもらいwebサイトを見ることが可能です。

しかし独自の固有名詞があれば比較的簡単に検索結果の上位に表示することもできると思いますが、普通に使われるような言葉であったり固有名詞がわからないときに上位表示させるのはなかなか難しいものです。

観光している時に利用する想定としては、目的地に向かうときに調べたり(そもそも行き方を探したり)、現地についた後にわからないことを調べたりする際に利用すると思います。すぐに見つかるようにコンテンツをしっかり準備しておくことと、各言語でのSEO対応が必要になります。

【SNS・口コミサイトなど】

SNSや口コミサイトなどで拡散することで、webサイトを見てもらうことが可能です。
コンテンツにもよりますが、人を介して広まっていくので誰かに伝えたいと思う内容(写真や体験など)でないと効果が見込めない場合が多く、情報提供側でコンテンツを操作をするのは難しいところです。

観光している時に利用する想定としては、友達や家族またはSNS上で見かけた情報を元に、そこに行ってみたり、ものを買ったりという利用になると思います。また口コミサイトなどの場合には、観光に関連した情報であればトリップアドバイザーなどに書き込まれた情報からアクセスしてくる場合もあります。

または、アプリも提供しているサービスであれば、現地で位置情報なども活用して最新のクチコミ情報等も確認しながら、旅行中にスケジュールを変更できたりしますが、webサイトへの誘導ができるかは各々のサービスによる部分が大きいのです。

【アプリ】

便利なアプリとしてユーザーにダウンロードしてもらい、そこからwebサイトを見てもらう事が可能です。

アプリであれば通信環境がなくてもコンテンツを表示して見ることもできるし、プッシュ通知などを送ることも可能です。アプリの中からwebサイトへアクセスしてもらうことも可能ですが、アプリ自体を制作する費用が必要になる上に、バージョンアップに合わせた更新なども必要になります。

また、作成したアプリをダウンロードしてもらうための施策として広告費を投じたり、別途webサイトを作成したりなども必要かもしれません。

そして、ユーザー側の立場になった場合、事前にアプリを知っていてダウンロードしていればまだいいのですが、海外旅行をしている時にその国のアプリをダウンロードするか?というところも検討が必要です。情報を詰め込みすぎたアプリだと容量が大きくなってしまうため、旅行中の通信環境でダウンロードをしてもらうにはハードルが高いと思われます。

【その他のアクセス方法】

現地にある看板やパンフレットなどにURLやキーワード(英語テキストなど)を表示して、webサイトにアクセスしてもらうことが可能です。駅などの看板で「このキーワードで検索!」というような形です。または二次元コード(バーコードやQRコード)や画像認識などを利用する方法もあります。

設置に専用の端末が必要になりますが、ビーコンやNFCで読み取る方法などもあれば、別途専用アプリが必要にはなりますが音や光・画像でもコンテンツにアクセスすることが可能です。

観光中に持っていることが多い、スマホの機能を利用するならばQRコードがお手軽です。iPhoneであれば標準のカメラからQRコード読み込めるようになっており、Androidであればすでにダウンロードしているアプリ(Facebook、Twitter、Line、Wechat)などでQRコードを読み込むことも可能です。
設置する側も端末などは必要なく、事前にQRコードを作成して掲示しておけばいいだけです。

また最近ではQRコードを利用した決済サービスが拡大しているので、QRコードを読み取ることは一般的になってきています。

多言語Webサイト制作費用の相場感

多言語webサイトの制作費用の相場感は、検索エンジンで検索するといろいろと表示されてきますが、web制作会社は全国に大小さまざまですがたくさんあり、費用は制作会社のサービスや作成しようとする内容(サイト規模や言語数)により大きく変わる場合もあります。

日本語サイトだけを作るのとは異なり、翻訳や言語に合わせた調整などweb制作の知識だけでは対応できない部分もあるため、しっかりした多言語webサイトを制作しようとすると数百万円からの費用が必要になるのが現状です。

必須になる要素は「翻訳の品質」「言語に合わせた制作」「webサイトへのアクセス方法」「スマホファースト」になると思うので、ユーザーに対して提供したいサービスの品質に合わせて要素を組み合わせて制作するのが良いと思います。

QR Translatorは、多言語webページ制作のCMSサービス

このような多言語webサイトの環境を改善するために「QR Translator」が開発されました。
日本のユニバーサルデザインを世界に届ける」という理念の基、サービスの運用を行っています。

翻訳の品質

翻訳はニーズに合わせて「機械翻訳」「クラウド翻訳」「翻訳専門会社による翻訳」の選択が可能です。

「クラウド翻訳」は、定期的に最適な言語マッチングを検討し、良質な翻訳結果が出せるようにしております。また「翻訳専門会社による翻訳」に関しては、PIJINの翻訳担当セクションがこれまでに培ってきたネットワークによって、言語やコンテンツの内容に合わせた最適な翻訳を提供できる専門会社と協力して最適な翻訳を提供することが可能です。

またQR Translatorでは、39言語の中から最大15言語で利用することもできるため、まずは主要言語(英語、中国語簡体字、中国語繁体字、韓国語)だけ専門翻訳を行い、その他の言語は機械翻訳で対応することも可能です。

一般的に、機械翻訳を選択する際には、英語原文で行うとより精度の高い翻訳文が表示できると言われています。世界中には日本語よりも英語を使用している人が多い為、情報量に格段の差があるからです。また、英語の類似語類・兄弟語類を選択している場合は、日本語よりも英語の方が文法や表現が近い為、日本語原文よりも英語原文から機械翻訳するほうが、品質が良くなります。

このような工夫をすることで、より多くの言語を利用したいものの、予算が足りずに全言語「翻訳専門会社による翻訳」で対応できない場合などに、コストを抑えた機械翻訳でも、より精度の高い翻訳文を表示できるようになります。

外国人観光客が増えてきたけど「母国語が何かわからない」という場合には、上記の方法を使って英語だけしっかりした翻訳を行い、その他の言語は機械翻訳をしたコンテンツを利用します。QR Translatorは、言語別のアクセスデータ収集(※上位プランのみ)もできるので何語の利用が多いか調べた上で、集中すべき言語を見極めてから言語選択をすることが随時できるので、限られた予算を効率的に使うことが可能です。

言語に合わせた制作

制作するコンテンツは、基本的に多言語展開をすることを考えているため柔軟な対応をすることが可能です。日本語のコンテンツに合わせた作りをすることも可能ですし、もちろん、言語別に全く違うレイアウトを制作することも可能です。

QR Translatorのシステムでは、言語別の入れ物を作成しているイメージになるので、中に何を入れるかは自由です。リンク機能をうまく利用すると複数のQRTコードをつなぎ合わせることができるので、多言語スマホサイトを比較的簡単に作成することが可能です。

webサイトへのアクセス方法

サービス名にもあるようにQRコードをメインで利用できます。管理画面から簡単にQRTコード(QR TranslatorのロゴとQRコードが一体になったデータ。選択によって言語表示アイコンも入れることが可能。)をダウンロードすることが可能です。

このサンプルでは、QRコードを読み取るとQR Translatorで作成したサービス説明が確認できます。
またQRコードからだけでなく、こちらのURLからも同じコンテンツにアクセス可能です。 http://qrtranslator.com/0000002054/000025

ダウンロードしたQRTコードを看板やパンフレットに貼り付けたり、商品パッケージに入れることで、QRコードを読み込むとユーザーがスマホで設定している言語に合わせて、コンテンツを表示することが可能です。言語別にQRコードを貼り付ける必要はないので、省スペースでいろいろなものを多言語化することができます。


その他の実績を見る

また、QRTコードの中身はURLが記載されているだけなので、そのURLを利用すればSNSや口コミサイト、アプリやwebサービスからのリンクを作成することも可能です。各コードには、SNSに掲載や投稿しやすいように各サービスのボタンも設置することもできます。

SNS_4

ユニバーサル対応

QRコードだけではなく、別途専用アプリが必要にはなりますが音や光・画像でもコンテンツにアクセスすることが可能です。
外国人対応だけでなく、障がい者への対応や暗くてQRTコードが見えない(読み取れない)場合の対応などもできるように、様々な企業とも連携しております。

スマホファースト

QRコードを利用してアクセスしてもらうことを基本に設計してスタートしたサービスなので、スマホファーストの設計になっています。様々なサイズのスマホやタブレットに対応できるように、レスポンシブになっているのは当然です。また、連携して利用することでリッチなコンテンツを表示できる「VRコンテンツ」や「様々な地図を位置情報(GPS情報)と連携して見ることができるコンテンツ」もwebサービスでスマホファーストで使えるものを利用しています。

スマホファーストはどんどん進化している部分なので、この先主流になるであろうPWAMPや構造化データ、常に考えるべきUI/UXなど検討を進めています。

QR Translatorの費用感

web完結型を利用して、コンテンツの制作や翻訳の依頼を自分で行う場合は、QRTコード単位の利用料金だけになるので一番シンプルなベーシックプランだと、1コードあたり年間6,000円(1ヵ月あたり500円)で利用することができます。

機械翻訳を利用する場合は、日本語コンテンツの制作だけ行って、その他の言語は数クリックで簡単に多言語化することが可能です。

もしコンテンツの制作や翻訳の部分を依頼したい場合は、弊社にお問合せいただければご希望に合わせてお見積り致します。

制作費用は内容によりかなり変わってしまうので一概には言えませんが、通常の多言語web制作費の6,7割のコストで対応ができていることが多いです。

翻訳に関しては弊社で蓄積している翻訳メモリー(TM)を利用することで効率化し、コンテンツ制作に関しても独自のCMS機能やテンプレート機能などを使うことで、言語数が増えても単純な繰り返し作業などの無駄を省いて、コストを削減することが可能です。

すでに多言語web制作の予算がある場合には、削減できたコストを活用してより良いサイクルを作る提案もさせていただけます。

また、webサイトの制作だけでなく各業界に販売パートナーがいるので、実際に現場で利用される「看板の施工」や「パッケージの印刷」「展示施設の案内掲示」などと一緒に制作することが可能です。同時に制作をすることでwebコンテンツと実際のモノのつながり(O2O:Online to Offline)をユーザーにとってより良いものにすることが可能です。

QR Translatorは、無料で試すことが可能です。

まずは、実際に利用してみて下さい。トライアルでは、作成したコンテンツ上に「Not Activated」という透かしが表示されますが、ほとんどの機能を確認することができます。

まずは無料でお試し

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